研究室配属
研究室の向き不向きについて
指導教員が特に苦手では無い方、多様な微生物や環境問題に少しでも興味がある方、今から何かを頑張ってみたい方、英語での議論にも挑戦してみたい方、好奇心の旺盛な方にオススメします。「生物を履修したことが無いからついていけないのではないか?」と良く聞かれますが、これから努力すれば済むことなので、問題はありません。日々の研究は概して地味なので、コツコツと努力できる(ようにこれからなりたい)方は向いています。性格が内向的か外向的かは個性なので、特に問題ありません。
卒業研究と大学院での研究について
新しくスポーツを始めることで例えると、卒研では「練習試合が出来る」修士では「対外試合(学会発表)が出来る」まで技術と知識を磨くことを目標にしています。
まず実験を始める前に、機器の使い方や各種ルール(薬品の取扱、遺伝子組換え、バイオセーフティ)を覚え、適切に運用できるようになる必要があります。そこで毎年2月に、卒研の引き継ぎと実験室の使い方やルールを習得してもらっています(3月は特に予定をいれていません)。4月からは、各人で卒業研究を開始します。週に1回のゼミの場で進捗を報告しながら、論理構成や文章作成を習得してもらっています。8月までに、ほぼ自力で研究を進められる研究体力と、文章作成能力を身につけてください(スポーツでいうと、基本の動きやルールを学び、練習についていける体力をつける段階)。8月以降は、得られたデータを適切に解析し、類似研究との比較や考察についても同時に進めていきます(試合が成立するように技量や他者との連携を磨く段階)。
これまで経験してきた受け身の学習と違い、自らの力で道を切り拓く快感を感じてもらえる思います。その反面、自ら動かない方には身につくものがありません。実験系の研究室ですので活動量は多いです。研究室選びの参考にしてください。
大学院進学について
上記の例えのように、せっかくの研究を練習試合で終えてしまうのはもったいないとの思いがあります。可能ならば大学院生として「対外試合(学会発表)」を経験して欲しいです。
大学の教員は大学院にて学んでいます。私の経験から言える事は、修士での2年間は自ら学ぶ事通じて世界観が拡がった期間であり、今の自分の礎を築いた時期であったということです。もし事情が許すならば、皆さんにも自分の礎を築く期間を体験してもらいたいと思います。
研究室の様子
毎週のスケジュール
研究室メンバー全員で週に一度(発表・質疑で1グループ90分、2グループずつ)ゼミ形式の研究報告会を実施しています。
研究室での生活
・ 平日は研究室に来て研究を進める事を前提としています
。実験内容や作業効率に合わせてスケジュールを調整してもらっていますが、安全上の理由から、夜中の実験は禁止しています。
・余暇での活動が卒業研究を圧迫しないように注意ください。ゼミ発表や日々の研究の様子をみて、卒研への取り組みに影響が出ていなければ、余暇での活動(就活、アルバイト、部活動を含む)には干渉しません。
・焦って実験をおこなうと作業が雑になります。良い結果が得られないばかりか事故を招く結果にもなりますので、アルバイト等の予定を入れる時はスケジュールに余裕をもたせてください。就職のためのテスト勉強については、研究時間外の余暇時間を使って進めてください。
研究時間の目安
よく聞かれるので「卒研生の研究時間」に対する目安を下記に示します。
4月〜6月頃までは20〜25時間/週、7月以降は30〜35時間/週、11月以降は40時間/週を目安に進めてみてください。
【週の研究時間】
10時間以下: 効率が悪く、時間が無駄になる
15 - 20時間: 多少進む
25 - 30時間: 分かることが出てきて色々と面白くなってくる
35 - 40時間: 最も効率的に進められる時間配分
40 - 50時間: ちょっと頑張りたいとき
50時間以上: 効率が下がりはじめるので、研究計画を見直しましょう。